2024/09/01 00:12
ここ数ヶ月、無でした。む。
淡々と日々をすごし、何も感じない、無。
感情が沸き立つこともなく、なにか書きたいとも読みたいともおもわず、聞きたいとも見たいとも思わず、無。
それがしんどいわけでもなく、ただただ日々が流れていく感じ。つまらなくはある。
不倫突撃系YouTuberに少し沼って、不毛な時間を過ごしていることも、虚しくはあった。(まだみてる。)
その む の日々から、先日生還しました。
音楽劇"死んだかいぞく"を観に行ってから、わたしの凪いでいた脳みそが動いた。頭の中の余白が死んだかいぞくに埋められている。ふとした時に考えちゃう、思春期の片思いみたいな状態。
とにかく素晴らしくて、まず感じたのは、わたしは演劇をほとんど見たことがなかったということ。
目の前で、舞台上のもので繰り広げられる演劇にただただ飲み込まれて。クスリクスリと笑いを交えつつ、どんどん引き込まれる。
そこには音楽の力が大きく大きく作用していて、田中馨さんの優しくておちゃめで愛のある音楽に、東郷さんの浮遊感のある歌声。舞台をお客さんごとやさしく包み込むような歌と演奏。
その場で音楽も演劇も作られる臨場感に、
なんて贅沢なんだー!終わらないでー!!と思いながら、2日連続で観に行けばよかったと後悔。
1時間半も耐えれるのだろうかと恐々一緒に行ったむすめは、終わった後はかいぞくの歌がたのしかった!と言い、いろんなおもちゃで死んだかいぞくの劇を真似している。
"死んだかいぞく"という絵本から、たくさんの背景を膨らませたお話になっていた舞台。
演劇のこと全然知らないですが、素晴らしい脚本に間違いないです。
かいぞくがどんどん立体的に、愛くるしい人になっていく。たくさんのお話がちりばめられて、じわじわと効いてくる。
絵本ってこんなに自由なんだ。
読み聞かせがすきで、むすめがもっと小さい頃には読んでと言われなくても絵本を読んでた。
それが今は寝る前に2冊だけの日がほとんど。
しかもいつからか長い絵本は、長いから1冊ね、と言っていた。そしたら短い絵本を2冊選ぶようになったムスメ。
読んでいる途中にたくさんお話しするので、聞いてくれないなら読まないよ、と言ったこともあるこの私の口。
大事なことを忘れてしまっているのではないかと、はたと気づく。
寝るのがちょっとおそくなったって、ムスメが読みたい絵本を読めばいいじゃん。感じた気持ちをその時聞いてあげなよ、私。
と書きながら、泣いてしまう夏の終わり。
感情が動き出した証拠だ。
明日は3冊読んじゃおっかな。